介護職に就くためには、厚生労働省が定める基準の130時間以上、初任者研修を受講しなければなりません。
ただし、あくまでも基準であるため、自治体によっては他の項目やそれ以上の時間を設けている場合もあります。
基準では無く、最低限と考えていた方が良いでしょう。
項目の中には、人としての尊厳の保持、自立支援がなどがあります。人としての尊厳の保持と言うのは、人は無機質な物では無く、介護を行う方と同じ心を持ち合わせている同じ人間としての心構えが大切と言えるでしょう。
自分自身ができる事は、同じ人間だからできて当たり前とは考えてはなりません。
自分自身ができて、他の人ができない事に対して優越感を感じ、上の立場から物事を判断をしてはなりません。
この様な内容についても、初任者研修で学ぶ事になります。
知識と言うのは、本を読めば増やして行く事が可能ですが、介護で最も大切と言われているのが、頭で理解をするのでは無く、心で理解をするコミュニケーション能力です。
初任者研修でも取り入れられている項目の一つであり、良い人間関係を構築すれば、生きる希望を与える事が可能です。
生きる希望からは、積極性が生まれ、体の代謝活動が上がり健康な肉体へと変えてくれる事もあります。
人と接したい欲求が、脳の活動を高め、良い影響を与えてくれる事もあるでしょう。
研修を受ければ仕事に就けると言う安易な内容で受ける事は望ましく無く、頭と体と心に叩き込むつもりで受ける事が大切なのです。
この様な心意気は、様々な場所に意識が働き、力を求める人々の支えになるでしょう。